赤い橋
Hirofumi NakagawaArchitecture
2021
CREDIT
作品タイトル
赤い橋
発注者
山梨県
土木設計
芙蓉設計事務所
高欄デザイン監修
中川宏文
構造アドバイス
辻拓也
施工
芙蓉建設
DATA
竣工
2021
所在地
山梨県富士吉田市
主要用途
橋
構造・構法
鉄骨造
富士吉田市で最も観光客が訪れる場所となっている新倉山浅間神社及び公園の麓に位置する河川に架かる橋の高覧の設計である。下部構造はすでに県内の土木設計事務所が設計済みの段階であったが、富士吉田市の観光名所に繋がる重要な橋であることから、途中で山梨県と富士吉田市による景観協議会が組織しされ、高覧デザイン担当として参画することになった。短い橋であるが、交通量や人の往来は多く、道路防護柵の設置基準や技術指針に則り、車の衝撃に耐えられるような高覧にすることが要求された。そこで、フロリダ型というコンクリート防護柵の形状を参考にし、車両が衝突しても十分な強度を持った高欄を道路側に配置した。また、橋の外観に大きく影響する外側の高覧に関しては、人の転落防止と手すりの役割を担う耐候性鋼板による繊細なルーバーを配し、先に続く神社の境内に存在する朱色の灯篭や鳥居との連続性に配慮した。耐候性鋼板による高覧は、長い年月をかけて風雨に晒されることによって落ち着いた深い朱色に変化し、長い歴史を持つ神社の風景と一体化していくことを意図している。(中川)